音名というとドレミを思い出す方が多いと思います。
階名はいかがでしょうか?「移動ド法」というと「ああ、あれね!」と思う方がいるかも知れません。
今回は初歩の初歩ですが、その話をしたいと思います。
ルールとしてはいたって簡単。
下の図を見てください。
1小節目はいいと思います。そのまんまドレミ~です。
2小節目は?ファソラ~でしょ!と思った方、鋭いです。
2小節目は、ヘ長調(F Major/F Dur)の「階名」を書いています。
「階名」は移動ド法で使われる呼び名で、その調の基音(ルート)を実際の音がどうであれ「ド」としてしまう、という謎のシステムです。
また、「ドレミは階名、CDEは音名」なんて習った人いるかも知れませんが、それも世界共通のものはないので、文脈から音名を言っているのか?階名を言っているのか?推測する必要があるようです。
※ちなみに日本では、だいぶ昔にドレミは階名!って決めたそうです。これがスタンダードな国も他にもあるそうです。
とはいえ、正直なところ心配は無用です。
移動ドを使っているのは小学校の教科書と、インド音楽などの一部の民族音楽だけだと思います。
逆を言えば、インド音楽やらないのになんで階名とか移動ドとか習うんだろう…と不思議ですが…
(↑前述の通り、日本ではドレミは階名と決めたから)
なお、ちょっとややこしいのですが世の中には移調楽器というものが存在します。
こちらは、楽譜に記載された音と、実際に出る音が異なる楽器です。クラリネットなんかがそうですね。
ギターなんかも五線譜に記載される場合は1オクターブ高く表記されるのが通常なので、ある意味移調楽器と言ってもいいかも知れません。
なお、個人的には西洋音楽だけをやるなら移動ドは覚えなくていいように思います。
逆にインド音楽をやるなら必須ですね。演奏者に合わせてSaの音でチューニングするとき、そのSaはCなの?Dなの?という事が起こるわけですから。
知っていればなんてことない話ですが、知らないと非常に混乱する話です。
Cheers