馬頭琴/モリンホール(morin khuur)

モンゴルの楽器で、草原のチェロともいわれます。
「スーホの白い馬」や、「天馬ジョノンハル」等に登場する楽器です。

「馬頭琴」とは中国での呼び名で、モンゴルでは「モリンホール」と言います。

馬頭琴は弦も馬のしっぽの毛が使われます。
たいていの楽器は構えた時に左または下側の弦が高音になりますが、馬頭琴は逆です。
そのため、魂柱の位置もバイオリン等と逆側に設置されます。

古くは表面版は革が張られたそうですが、20世紀に入って板張りのものに置き換わったそうです。

上駒(ギターでいうナット)は固定されていない。
尾止め部分
魂柱は向かって左側に設置されます。

調弦(チューニング)

モンゴル国と内モンゴル(中国モンゴル自治区)で異なるようです。
以下はモンゴル国のものです。内モンゴルでは、全音高くなるようです。

左より内弦(2弦)、外弦(1弦)

サイズ

全長: 約104cm
弦長: 約50cm前後