トルコの民族楽器。
「サズ」は合奏を意味するので、本来は「バーラマ」が正式名称だが、日本では通常「サズ」と言ったらこの楽器を指す事が多い。
「バグラマ」と呼ばれることもある様子。
ボディ底面の窓?は回転する。
音量を調整するのだろうか。
なお、ロングネックの「ウズンサプ・バーラマ」とショートネックの「クササプ・バーラマ」の大きく2種類がある。写真の楽器は、ウズンサプ。
※「ウズンサプ」「クササプ」は、「信頼できないソースからの情報」のため、誤りの可能性あり。この辺り情報を持っている方いましたら提供していただけますとありがたいです。
ナイロン巻きのフレットは、12平均律よりも細かい単位で巻かれている。
左、ショートネック、右、ロングネック。
ボディは異なる木材を張り合わせたものも存在する。
底面の窓は彫り込まれた物もある。
調弦(チューニング)
バーラマ・サズは通常7弦3コース。1コースのみ3弦となる。
また、1コースは巻き弦を含んだオクターブチューニングのケースと、巻き弦を含まないユニゾンのケースがある。以下の調弦は、1コースに巻き弦を1本含んだ場合のもの。
以下、左より7~1弦。
サイズ
ロングネック
弦長:約81cm
全長:約113cm
ショートネック
弦長: 約73cm
全長: 約105cm
その他
写真の楽器の弦のゲージは、7弦より以下の通り。
3コース(7弦):0.50mm(ロングネック) / 0.43mm(ショートネック)、(ともに巻き弦)
3コース(6弦):0.20mm
2コース(5弦):0.30mm
2コース(4弦):0.30mm
1コース(3弦):0.41mm(ロングネック) / 0.43mm(ショートネック)、(ともに巻き弦)
1コース(2弦):0.20mm
1コース(1弦):0.20mm
なお、上記は使用後のゲージであり、新品時のゲージでないことに注意。
7弦について、ロングネックの方が太い事を考えると、あまり標準的なものはないのだろうか。