ヴィオラ・ダ・ガンバ(Viola da gamba)

西洋の古楽器。
バス・ガンバ、バス・ヴィオールとも。

ヴィオラは弦楽器、ガンバは足(ガンバ大阪のガンバ)で、「足の弦楽器」という意味。
その名通り、足に挟んで楽器を固定して弾く。

楽器の大きさ・音域によって、トレブル、(ドゥシュ、ディスカントとも)アルト、テノール、バスがある。
単にヴィオラ・ダ・ガンバと言った場合は、バスを指すことが多い。

上記のほか、アルトより高いパルドゥシュ、バスよりも低いグレートバス、コントラバスもある。
また、通常は6弦だが、7弦、8弦の楽器も存在する。
7弦の楽器は、音域が広くなるメリットがあるが、音がぼやけるというデメリットもある。

映画「耳をすませば」で主人公がカントリー・ロードを歌うシーンがあるが、この時おじいさんが弾いている楽器がヴィオラ・ダ・ガンバ。こちらはチロル地方で作られた実在の楽器をモデルにしている。
モデルとなっている楽器を複製している製作家も存在する。

テールピースは、本体下部に取り付けられたフックバーをひっかける形で取り付ける。

本体内部には、バイオリン属と同様に魂柱が存在する。

調弦(チューニング)

以下、6~1弦。
7弦の場合は、最低音のDより4度低いAが追加される。

なお、ガンバは通常バロックピッチ(A=415Hz)が用いられることが多い。
これは、A=440のほぼ半音下げと同じになる。

サイズ

弦長:約64.5cm
全長:約116cm

弦について

弦はガット弦を使用する。
以下に、この楽器入手時に貼ってあった弦のゲージを記載する。

6弦:1.43mm(ワウンド)
5弦:1.25mm(ワウンド)
4弦:1.21mm(ワウンド)
3弦:1.12mm(裸ガット)
2弦:0.90mm(裸ガット)
1弦:0.75mm